当社は、対面接客の会話を専用端末を使って自動で収集・解析・文字起こしすることで、業務効率化や顧客理解の深化を支援するAIサービス「Phonoscape」(読み:フォノスケープ)の提供を開始しました。
「Phonoscape」は、対面接客の現場の会話を、マイクとAIボックスを使って自動で記録・解析・文字起こしをするサービスです。その最大の特長は、従来の音声認識技術では困難な騒々しい環境でもクリアな音声を全自動で録音するだけでなく、対面するスタッフと顧客の声を分離して記録できる点です。これまで捉えられなかった、リアルな接客現場における顧客の生の声をオペレーションレスでデータ化することで、カスハラ対策や業務報告の効率化はもちろんのこと、営業ナレッジの社内共有や顧客との会話内容の分析による潜在ニーズの発見およびマーケティング施策の実施など、売上向上に向けた様々な取組みが可能になります。
*実際の活用シーン(デモ動画):https://www.youtube.com/watch?v=8YSixYQ-y84
Ideinはこれまで、接客現場のカスハラ対策を目的とするプロジェクトにおいて、8,000台規模のエッジデバイスを活用した集音技術による「守りのDX」化を推進してきました。今回、その取り組みを通じて、高品質な音声データの持つ「攻めのDX」資産としての価値に着目しました。収集したデータを従来の「記録用」から、顧客インサイトを引き出す「価値創出型」の資産として活用することで、カスハラ対策や業務効率化などの「守りのDX」だけでなく、営業パフォーマンスの改善やマーケティング活用といった「攻めのDX」を実現できると考えました。
昨今、高性能な自然言語処理能力を持つ生成AI技術が登場し、音声認識技術も「Whisper」のような高精度なエンジンを利用できるようになっています。この度、それらの技術と、Ideinが培ってきた独自の音声制御技術を組み合わせることで「Phonoscape」を開発しました。
従来、コールセンターの音声データを活用するケースはありましたが、対面接客のようなノイズが多い環境での高精度なデータ取得・解析は困難であり、「Phonoscape」はこうした厳しいノイズ環境下でも安心してご利用いただける点が大きな差別化ポイントです。今後は、金融、不動産、自動車、ブライダル、鉄道・交通など、対面接客が重要な業界を中心に「Phonoscape」の展開・拡大を目指します。
*「Phonoscape」に関するさらに詳しい情報は当社公式ブログをご覧ください。
URL:https://www.idein.jp/ja/blog/250528-phonoscape-story
「国内シェアNo.1について」
デロイト トーマツ ミック経済研究所 『AI(ディープラーニング)活用の画像認識ソリューション市場の現状と展望 2024年度版』(https://mic-r.co.jp/mr/03210/)「提供形態別市場シェア【SDK/開発プラットフォーム】」の調査結果に基づく。2024年度は見込み値。
▼プレスリリースはこちら(外部サイト:PR TIMESへ遷移します)
Idein、騒がしい環境でも高品質な接客ログを取得できる音声解析AIサービス「Phonoscape」を提供開始