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そごう・西武とIdein、AIカメラを活用した「来店目的」可視化プロジェクトを開始

そごう・西武とIdeinのコーポレートロゴ

当社は、5月30日(火)より(株)そごう・西武と共同で、そごう大宮店にてフロアをまたいだ来店客の行動・目的を可視化する実証実験を開始しました。実証実験は2022年から実施しており、今回で3回目となります。

実証実験実施の概要

  • 期間:2023年5月30日(火)~9月30日(土) 2024年2月末まで延長予定(※2023/9/19 更新)
  • 場所:そごう大宮店(地下1階、2階および7階)
  • AIカメラ設置台数:19台 23台(7階に4台追加)(※2023/9/19 更新)
  • 取得データ:来店数、属性(性別・年代)、来店客のフロア間行動履歴(店舗内の位置、買い回りの順序、滞在時間)

今回の実施背景

従来、店頭にて取得できる顧客データは店舗全体の来店者数と商品を購入した顧客情報だけでした。過去2回のAIカメラを用いた実証実験により、特定フロアにおける時間帯ごとの来店者数とその顧客属性の推定情報が取得できるようになりました。そして、取得したデータを基にした品揃えや催事の開催などに取り組むことで、新たな顧客の取り込みに繋がるなど一定の成果が出ています。

今回の実証実験はそれらを発展させた取組みとして、来店客の行動を可視化し、EC同様に顧客の解像度を上げることを目指します。その分析結果をもとに、品揃え・店舗レイアウトの改善を図り、顧客体験価値の向上につなげます。

現在までの行動分析の成果

今回の実証実験におけるフロア間行動分析の結果、20代の来店客の約7割が上層階の他の売場を経由して食品売場に来ていたことがわかりました。同様の行動は、30~60代の来店客では3~5割に留まっており、大きな違いがあります。

このことから、20代の来店客は食品売場以外のフロア(上層階のロフトなどの専門店や化粧品売場)を目的として来店し、ついでに食品フロアに立ち寄る「非目的買い」の傾向が強いことが推測されます。そこで、店内を回遊する20代の“ついで買い”をさそう仕掛けを実施すると同時に、目的を持って食品フロアに来店してもらうために20代の来店客に向けた品揃えや催事を開催し、若年層顧客の取り込みを目指すことが有効と考えられます。

今後の展開

今回の実証実験結果を踏まえて全館導入を検討し、“ECの当たり前をリアル店舗でも当たり前に”することで、来店客の買い物体験向上を目指します。また将来的には、AIカメラで取得したデータと購買データを組み合わせて、各テナントにサービスの一環として提供するなど、百貨店としての新たな価値提供も目指します。

本件に関するプレスリリースは以下よりご欄いただけます。

> 本実証実験に関するお問い合わせ

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